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ソフトバンクグループ、ドイツテレコム株取得で急伸

ソフトバンクグループはTモバイルの株式をドイツテレコムと交換し、かつドイツテレコムと戦略的パートナーシップを締結することを発表し、株価は急伸しました。これにより、ビジョンファンドの出資先企業がドイツテレコムとの提携を模索しやすくなるほか、ビジョンファンドの今後の出資交渉においても優位性を発揮できる点が増えたといえるでしょう。

また急伸の要因は、そもそも下値を這っていたこともあるかと思います。中国が社会主義?に舵をとるのかわかりませんが、昨今、富める者から富めの精神から、中間層を大事にする姿勢への変化が感じられますが、その変化をあらわすニュースが出る度にソフトバンクグループの株価も打撃を被っていましたが、最近は悪材料に反応しづらくなっていました。こういうった時が、下値にきているのかな?という感触です。かな?ですので、様々なことをもって検証し続ける必要がありますが、程度はあれど、好材料で上がるときは、やっぱり下値だったのかな?と感じるところでしょう。

市場は自社株買いを期待?

一部では、本件により自社株買いの原資が出来たため、自社株買いを行うのでは?という期待があり、また株価上昇もそれを背景にしたものだという意見があります。シティグループのアナリストは1兆円の自社株買いを予想しているそうです。個人的には1兆円もするかな?という疑問はあります。投資案件が豊富な中、自社株買いよりも投資実行の方が、結局は株価を支えていくのではと思える状況のためです。一方で、意見してくるグローバルな機関投資家対策として自社株買いする可能性も多少感じもしますし、将来のMBOに備えて、悪くないかなという判断も働くかもしれません。いずれにしても、今の株価上昇は、自社株買い期待一辺倒よりも、最大ドライバーが株価位置、そしてビジョンファンドへの期待、そしてやっぱり孫さんはすごい、という3点が主力ドライバーであったと感じています。

ソフトバンクグループの株価は?

このまま反発続くかもしれないし、日経平均の急伸の反動による調整とともに、ふにゃっと下に戻すかもしれないしですが、いずれにしても下値はそれなりに硬いかもしれません。何故なら、下値がまだまだあるなら、これほど反発しないからです。株価位置によっては反発の度合いは下値検証に役立つのです。この辺の感覚は、アグレッシブに取引をされた経験を持つ方と共感できるポイントかと思います。逆いえば、そのような取引をしない一般的な投資信託のファンドマネージャーの方とは、???になるポイントかと思います。

ただしアリババの行方は要ウォッチです。

インフレへ備える

本日の最後に、比較的どうでも良い私の懸念であり、投資においては前向きかもしれない点ですが、昨今、インフレ率2%までMMT理論に則り、お金刷りまくって財政出動すべし!という意見が「表側」に変わろうとしているようにみえます。いま日銀がやっているのは、「特別」なことであり、それをさらに加速させた時、インフレ率2%までは良いかもしれませんが、止めたくなった時に、インフレをどうやって2%で止めるのでしょうか?止まるのでしょうか、という不安を持ちますが、その時は日米物価差の縮小により円安に進むでしょうし、ならばこの不安と日米株への投資は良いリンクのため、無駄な心配は隅にしまったおこうと思っています。個人的には日銀に特別な行動をとってもらっている今、財政出動を強化しつつ、早急に構造改革断行、そして財政規律を元に戻す、のが個人的理想ですが、このままいくと、お金刷りまくって財政出動強化して、それに甘えて構造は今と変えない、、、になりそうで懸念していますが、皆様にはその懸念は「日米株の投資でカバーしましょう」ということをご提案します。構造改革が成功すれば、尚の事良しです。日本の再成長を願っています。

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