日本製鉄がトヨタを提訴
日本製鉄が鋼板の特許めぐり200億円の損害賠償請求するため、トヨタ自動車と、鉄鋼世界最大手の中国宝武鋼鉄集団の子会社に対し、それぞれ約200億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたと発表しています。以前なら厳しい上下関係により考えられなかったことですが、日本製鉄は経営の「効率性」を重視しているように見え、製鉄所の一部閉鎖を断行、そして値上げなど、日本企業らしからぬ動きをしていますが、適正利潤を考えた際に、昨今の値上げはむしろ適正ともいえるかもしれません。
下記は日本製鉄のIR資料から引用していますが、昨今、他地域に比べてまだましになったものの、ホットコイルの市況は日本だけ低位にあり、一目見ただけでも、日本のいびつさを感じます。

いびつさの筆頭級、ルネサスエレクトロニクス
ルネサスエレクトロニクスといえば、自動車用マイコンで世界首位級であり、ルネサスエレクトロニクスがいないと、自動車づくりがままならず、さぞ昨今の半導体不足もあり、莫大な利益をあげているのだろうと一瞬思ってしまいます。しかし直近3年、いつも営業利益はわずか600億円台です。せめてその2倍・・・。株価も10年チャートをみても、あんまり上がっていない・・・むしろ2017年の高値抜いてないのという・・・。
でも逆に考えれば、「目覚める」直前に買えば、儲かるかもしれないということです。日本製鉄のように、変化を起こすか、そのタイミングを見定めるためにも、みておく程度の価値はあるでしょう。
ただ日本製鉄含め、日本の問題は、効率経営に目覚めても、株主をないがしろにする姿勢が変わらないようにみえるため、効率経営に目覚めても株主は引き続き冷や飯という可能性はあるため、その見極めも必要でしょう。

パフォーマンス更新

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