ソフトバンクグループ決算
ソフトバンクグループは8月10日に決算を発表しました。
ソフトバンクグループの株価は、NAVに対して時価総額が半分程度しかありません。だから、「買いなんです」という短絡的なものではありません。何故、時価総額がNAVの半額評価に陥っており、それが何をきっかけに是正されるのかを考えるのが重要であり、以前に比べ当サイトでのソフトバンクグループ記事の取り扱い頻度が落ちているのは、下落開始前に保有対象からはずしており、また、投資タイミングとして、「直ちに」という感触がないからです。
では、「直ちに買い」と思わせない理由を決算から改めて考えてみましょう。
決算からみる、ソフトバンクグループが「直ちに買い」ではない理由
昨今、中国で政策変更が目立っており、当サイトでも中国の半導体企業の破綻、教育関連の非営利化について言及してきました。現在は中国の政策が、どのように落ち着くのかを見定める局面であり、ソフトバンクグループとしては中国への投資を一時停止、またエクスポージャーもSVFに占める比率は23%に低下していると言っており、SVFについては、中国関連から受けるダメージの枠がみえてきたため、これはある意味、安心材料といえます。さらに、上場株運用も縮小し、その資金をSVFに振り向けており、これも市場は「良い」と考えているでしょう。依然と異なり、SVFに対する市場の信頼度は増しているかと思います。
しかし株価は重さがみられますが、これはソフトバンクグループのNAVの39%を占めるアリババについて、ソフトバンクグループが保有継続の意思を比較的強めに打ちだしているからだと考えています。大体、中国関連は落ち着くまで新規投資は停止といっておきながら、中国関連であるアリババを保有継続するのは、「時価主義」からいえば矛盾があります。さらに私がアリババに対して非常に懸念を持つのは、中国政府はデジタル人民元の普及を考えていると想定され、そうなると今の中国政府ならアント解体?というのも頭をよぎりますし、稼ぎ頭のクラウド事業とかあるなら、国産半導体企業に兆単位で出資してといわれそうな気も、、、(その兆候の記事) しかし、そんなことないかもしれませんが、「不安」がつきまとうため、ディスカウント要因になっていようかと思います。ですから、「もし」ソフトバンクグループがアリババの順次売却を開始すれば、買い検討をするきっかけになるでしょう。もしくは自社株買いを発表すれば、また期待がもてそうですが、他の期待できる銘柄がある状態では、ここは別に、発表されてから買ってもいいかな、という気がしています。アリババ売却、自社株買いの場合、1日だけの上昇で終わるパターンではないと思うためです。
打たれ強くはなったソフトバンクグループ株価
懸念は上記で掲げましたが、噴出する悪材料が出ても、ソフトバンクグループの株価が下がりにくくなっているというこの状態は注目に値します。幾ら悪材料が出ても、着地点はあり、その均衡点は「市場に聞く」のが一番であり、悪材料に反応しにくくなっている現状は、「まずまず」の株価水準まで下落しきったことを意味しているかもしれません。底値探しにおいて重要なことです。が、アリババの下落懸念は怖いです、、、。

AMD株価、堅調推移
最近、本サイトへの登場頻度が増しているAMDですが、SOX指数の目先の軟調さに反して、株価は堅調推移しています。ここにあるように、インテルがTSMCの3nmプロセスの大半確保というニュースが出ても、株価が堅調というのは、相当な株価の強さが内在していることを示唆しているかと思います。
自社生産にこだわりがあるインテルがTSMCの最先端ラインに委託製造することはインテルにとって屈辱的なことかもしれませんが、インテルとしてはCEOが変更後、インテルにとって可能な最大限の事業展開をしており、著しく優秀なCEOであると思っておりますが、おかれた状況が悪すぎ、AMD優勢、インテル劣性を巻き返せるかはウォッチ継続に値するでしょう。AMDで儲けた後に、その資金でインテルを買う、というのも、将来あるかもしれません、ないかもしれません。だからインテルをウォッチ継続です。
https://iphone-mania.jp/news-389715/
朝日インテックの決算、非常に良かったと「みた」
当サイトでは、現在、仮想運用対象として朝日インテックとNVIDIAを買い推奨として継続しております。朝日インテックの決算が8月13日に出ましたが、私は見通し含め、非常に良い決算イベントになったとみています。「私は」というのは、売上の今期見通しはコンセンサスを上回る一方で、利益面の今期見通しがコンセンサスを若干下回っているためですが、私は問題ない良い数字だとみています。
朝日インテックは利益をアンダーコントロール、売上重視の局面に
朝日インテックは、ここからの再度の急成長に向け、販売管理費を増加させ、売上拡大のための直販可体制をとってきました。米国市場においてメガ医療機器メーカーであるアボット、メドトロニックによる販売から、直販に切り替えてきた事実は、いかに製品競争力が圧倒しているかを物語っています。その切り替えでコロナもありもたつきがありましたが費用は意図的支出に基づくアンダーコントロール下であったと想定され、そして2021年6月期の売上実績615億円に対し、2022年6月期は752億円見通し、2023年6月期は835億円見通しと、ついに実力の表面化時期を迎えだしたとみています。それに伴い、利益より売上成長をより評価指標として重視するグロース株化が、この決算で一段と強まったと考え、今後の株価に期待しております。
朝日インテック新中期経営計画で明かされたプラズマガイドワイヤーの進捗
今回、売上数値も大事でしたが、市場で直ちにこれが反応するかわかりませんが、同時に発表された新中期経営計画において、本技術が「臨床研究を通してプラズマワイヤーの有効性と安全性は確認済み」と出てきました。そして中期経営計画期間内(2026年6月期まで)の製品化・販売を目指すとされており、本製品はCTO領域の外科手術をPTCA治療へ移行加速させるものであり、患者負担が著しく楽になるため、「画期的医療技術」に位置付けられます。これが実現された暁には、グローバルベースで会社の柱となる売上が新たに追加されることが期待できると考えています。投資家にとっても医療業界にとっても患者にとっても期待大の技術についての進展が記載されていたことは覚えておきたいところです。株価に直ちにこれが反映するかは・・・?ですが、実態としては、素晴らしい材料だと思います。すごい材料だろう!と思っても、万人受けしないと、株価急伸ではなく、じわじわ株価に効くというパターンはたまにみられると感じております。

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2021年8月29日(日)より、会員制サービスの開始を致します。
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2021年8月15日時点では、米国株が多くなる可能性を想定していますが、日本株も予定しております。
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決算、重大なマーケット変動があった場合には、臨時レポートを発刊する時があります。また推奨銘柄を重点分析したレポートも随時、幾つか提供予定です。
・分散型ポートフォリオ
仮想ポートフォリオを組んで、仮想運用致します。買うべき銘柄の選定、買い、売却のタイミングの参考に!2021年8月29日より仮想運用開始。
・アクティブ型ポートフォリオ
ウィークリーレポートの中で取り扱った銘柄について、仮想ポートフォリオを組み、2021年8月29日より仮想運用開始。分散型ポートフォリオよりも銘柄を集中させ、よりリターンを狙います。売買頻度は毎日ではなく、中長期の視点で行いますが、分散型よりアグレッシブかもしれません。
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○3ヶ月契約:10,500円(税込) 月額3500円相当
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意外に低資金で、楽天証券やSBI証券といった主要ネット証券会社から発注できます。例えばNVIDIAは現在のおよその株価は200ドルですが、1株単位で売買可能です。つまり約22,000円で買付可能です。一般的に日本株口座とは別途、米国株式口座の申し込み手続きが必要ですが、詳細は楽天証券やSBI証券などにお問い合わせ下さい。
参考:
楽天証券での売買方法
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