直近のトピックは、日銀のETF買いの見直しでしょう。これまで年6兆円と記していましたが、それを削除し、マーケットの下落時に買う方向へ今後なりそうです。さらに日経平均型のETF買いを止め、TOPIX形に特化することも決定され、日経平均採用銘柄に対する歪の要因が今後、1つ減ることになります。

日経平均は日本経済新聞社が225銘柄を選定した指数であり、日経平均のETFとは、それに連動を目指したものとなります。結果として、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループなどが日銀によって買われやすい状況が発生していました。特にファーストリテイリングは指数構成の関係上、買いインパクトが強く、このETF買いの変更の影響を見極めるのに、最適な銘柄です。

下記はヤフーファイファイナンスのファーストリテイリングの週間チャートです。本件発表後に急落しているのがわかります。ただ、以前からこのようなことが決定される観測はありましたので、この下落は利益確定売りもしくは売り仕掛けとみています。ただ、投資をするときは、それが本当にそうなのか、自分の判断を常に疑うことが大事です。ですから、日銀ETFの件の影響をみるために、影響度が大きかったファーストリテイリングの株価動向をみるのは、役に立つでしょう。それを通じて、ソフトバンクグループへの影響も見極めるというわけです。

それ以外のところでは、過剰流動性相場の続行がみられ、引き続き追加買いタイミングを模索しているところとなります。

ところで約20年まえのソフトバンクの孫さん、ソニーの出井さん、サンマイクロシステムズのスコットさん3者で話す動画をみつけましたのでご紹介しておきます。

出井伸之(SONY) × スコット・マクネリー(Sun Microsystems) × 孫正義(Softbank) ー Part2 – YouTube

20年前から、現代のインターネット革命後の時代を十分に想像しているため、非常に驚きです。

ソニーについては、出井さんがカンパニー制を導入して部門の壁ができ、各種失敗により出井さんが批判されることもありましたが、動画を見ても、未来をソニーの誰よりも見越す力があったと改めで感じます。それでもアップルになれなかったのは残念でした、、、。ソニーは事業のリストラ(人員削減という意味ではなく、再構築という意味で)により、各部門が強化され、そしてCMOSセンサー、PS事業など、成長余地が大いにある部門が伸びており、機関投資家が好きそうな銘柄であり、引き続き買われるでしょう。ただ、私はソニーがソニーミュージック、ソニーピクチャーズあたりを売却する時が、真の成長加速期だと思い、常に株価をみています。赤字部門を整理することはしましたが、黒字だからといって、プレイステーションのようなプラットフォーマーが、ソニーミュージック、ソニーピクチャーズを持ち続ける必要があるのでしょうか、それがCMOS、ひいては将来の自動車事業のような戦略事業にどう良い影響が出るでしょうか。部門を超えて、俯瞰的な判断・事業行動を下し始めたときにソニーは、GAFAに肩を並べだす著しい成長をするものとして、ウォッチしています。

初期投資金額2,000,000 
現金残高1,630,400
保有時価2,029,160
利益29,160
過去の結果は将来の利益を保証するものではありません。売買手数料については含んでおりません。集計対象期間は開始時期となる2021年2月8日から投稿日現在までとなります。

Tags:

Comments are closed