本日は朝日インテックの増資の説明と、ソフトバンクグループ売却判断のお話です。
【朝日インテックの増資】
先日、朝日インテックが増資を発表しました。これは前回フォローした通りですが、長期戦略について朝日インテックは借り入れより増資で賄う方針であり、同時に発表された件も、それに沿ったもので、悪くはないと思います。
しかし市場に嫌われてしまったのが、MSCBみたいな増資です。(つまりMSCBではありませんが)
MSCBとは、ライブドアが元気だったころに多用され、ひどく投資家から嫌われた増資手法です。MSとはムービングストライクであり、CBとは転換社債のことであり、つまり転換価格が動く転換社債ということで、さらにつまり、株価が下がれば転換化価格が下がり、さらにつまり、株価が下がれば、転換社債をもっている人はたくさん株券をもらえるということです。
つまりのつまり、大規模な空売りを仕掛けに仕掛け、転換価格を下げに下げ、そこで転換実行しちゃえば、たくさん株が手に入って、売り崩した後にそれで空売りを手じまいできてしまうのでは???という仕組みがMSCBに存在してしまうのです。だから、株価をクラッシュする仕組みとしてMSCBは大変な嫌われものでした。
今回、朝日インテックが発行したものは名前と仕組みがそれに類似しているようにみえます。「ようにみえる」だけで、大事なストッパーがかかっており、別物です。それは株価が下がると転換価格も下がるが、発行株式は増えないということです。つまり空売りしても、妙味がないため、MSCBのような空売り妙味がないわけです。だから大丈夫です!といいたいですが、市場はこういう疑心暗鬼になることが嫌いです。なので、短期的に嫌われるかもしれませんが、市場は頭が良いので、是正買いがしばらくしたら入るでしょう。
【ソフトバンクグループの売却判断】
①自社株買いの残りが少なくなっていること
②株価の上値が抑えられ気味になってきたような気もすること。ビジョンファンド=好調という雰囲気が強くなりすぎていること
③朝日インテックの追加買い資金もしくは他銘柄の買い資金を確保したい
④全体がいったん調整する可能性
以上をふまえ、本日寄り付きでソフトバンクグループを全株売却とします。依然として魅力は感じていますが、短期的な考えでの処置となりますので、長期保有したい方は、一定数残すのも良いでしょう。
初期投資金額 | 2,000,000 | 円 | |
現金残高 | 68,080 | 円 | |
保有時価 | 1,977,580 | 円 | |
利益 | -22,420 | 円 | |
過去の結果は将来の利益を保証するものではありません。売買手数料については含んでおりません。集計対象期間は開始時期となる2021年2月8日から投稿日現在までとなります。 |
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