中国で学習関連銘柄のTALなど暴落
中国がオンラインを含む学習塾を非営利化するということで、TALなど関連銘柄が暴落しています。
アリババのアントへの規制は、アリババ単独の問題化と当初は考えられましたが、DIDI、学習塾といったようにこういったことが続くと、中国政府が大きな方針をもって取り組んでおり、アントは始まりにすぎなかったと感じてきます。当然、市場はこれを嫌い、学習関連のTALは1日で70%下落、アリババ等も下落しており、厳しい展開。昨今、ソフトバンクグループを当欄で取り上げていないのも、こういった大きな潮流の変化があるため、いったん離れています。
なお中国がいう「非営利」がどのような意味であるかは完全に掌握しておりませんが、一般的には非営利だからボランティアでやれというわけではなく、利益が出るならそれを価格低減にまわすとか、そういった感じであり、非営利でそれなりに売上をあげていた眼鏡屋さんなんかも日本でありますから、中国政府の暴走までは感じておりません。中国らしいというべきでしょうか。ちなみにTALは上場していますが、純資産より時価総額が低くなっており、上場廃止になるなら幾らで株式の買い取りが行われるのか、そもそも買い取りあるのか含め、買うかどうかというのは別にして、興味深いところです。
株式転換終了の朝日インテック
朝日インテックは先日、野村の株式転換売りの終了を迎えました。転換売りの目途が立ちだしたあたりから上昇が目立ち、現在にいたっておりますが、圧倒的な生産技術を誇る同社の株価位置としてはまだ低いように感じられ、意外とアフターコロナ銘柄の位置づけにもなっていくとみています。

強さ続くASML
ASMLの株価が強く推移しています。同社はオランダ企業なのですが、7nm以下の微細化プロセスに必要とされるEUV露光装置で世界シェア100%という企業であり、この企業の装置なくして、最先端の微細化半導体ラインが作れないというとんでもない企業となります。先週、中国の半導体企業の債務再編について取り上げましたが、業界が動きつつある一方、結局、ASMLがいなければ微細化先端ラインが組めないというのは興味深いところです。ファウンドリの圧倒的トップであるTSMC、2位のサムスンで、その機械をとりあっている状態です。NVIDIAはTSMCがASMLのEUV露光装置を用いて先端ラインでGPUを生産してもらい、恩恵を受けていくはずです。
このように、日本以外にも素晴らしい企業があるということは是非、今後もご紹介させてもらえればと思います。同時に、ものづくり日本としても、危機感を持ってもらうきっかけになってもらえれば。。。
来週は、日本株が昨今、相対的に弱く感じる理由について解説する予定です。
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